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SDGs「海の豊かさを守ろう」を実現する技術

排水やプラスチックゴミ、船舶事故等により、世界各地で海洋生態系の破壊が進行している。海洋汚染の解決に向け、世界各地で取り組みが次々動き出している。日本でも、2021年3月には「プラスチック資源循環促進法案」が閣議決定され、レジ袋の有料化や紙ストローの普及など、各企業および消費者も環境に配慮した消費活動に取り組んでいる。またSDGsの目標14には「海の豊かさを守ろう」があり、こうした動きはこのSDGs目標を目指した活動の一つでもある。そこで本レポートでは、海洋汚染に関する技術には、どんなものがあり、どんな変遷を辿ってきたのかを明らかにする。

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保険サービスの新トレンドInsureTechの潮流を見る

近年、InsureTech(Insurance×Technology)というワードが注目され始めている。金融サービスの中でも、とりわけ保険分野に着目してテクノロジーを組み合わせる潮流である。損害保険会社がCMに打ち出しているテレマティクス保険など、すでにInsureTechの商品は市場に出ており、浸透しつつある。また生命保険分野においても、国内InsureTech市場規模は、2022年度には2,450億円に達するという予測がある。そこで今回、“保険”にまつわる技術に着目し、解析を行った。

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数学の時代到来の予感、パーシステント・ホモロジー

将来、コンピュータ化、AI化により多くの雇用が失われると予想されているが、逆に今後必要とされる職業はAI開発である。AIは突き詰めれば数学であり、数学が社会で重要視されつつある。21世紀になって注目を浴びつつある数学的技術としてパーシステント・ホモロジー、位相的データ解析がある。これは材料構造や情報ネットワークなど、一見差異が分かり難い構造を、分解能を連続的に変化させても持続的 (persistent) に出現する位相構造 (homology) に注目して、差異を見つけ出す方法である。

本レポートでは世界におけるパーシステント・ホモロジーの動向を調べるべく、各国の公開公報を基に分析を行った。

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【学術論文分析】「アニメ」は日本経済の救世主となり得るか?-学術文献から見るアニメーションのトレンドと日本の強み-

一般社団法人日本動画協会によると、日本のアニメーションの市場規模は国内外ともに年々成長し、2019年には合計約2.5兆円(日本国内約1.3兆円、海外約1.2兆円)を記録した。本稿では、コロナ禍でも勢いの衰えないアニメーション産業における日本の強みやリスク、今後の展望について、学術文献をデータソースとして考察する。学術文献にはコンピュータグラフィックスから社会科学に至るまで幅広い分野の知見が記されており、アニメーション技術や社会的影響について広く把握するのに優れた情報源であると考え、クラスター解析による可視化を試みた。

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カーボンニュートラルに向けた燃料アンモニア関連技術-NOx除去技術

二酸化炭素 (CO2) による地球温暖化防止に対する取り組みが世界的に活発になっている。CO2排出削減を目指し、燃料アンモニアの導入が検討されている。これは化石燃料など炭素を含む物質の代わりにアンモニアを燃焼させるというものだ。構造に炭素を含まないためCO2が発生しないが、窒素酸化物 (NOx) が生成される可能性がある。NOxは酸性雨の原因物質であり、温室効果ガスでもあるため、これを排出しては元も子もない。今後、NOx除去技術も重要な要素技術の一つになる可能性も考えられる。そこでNOx除去技術に関する開発動向とプレイヤーについて、日本国公開特許公報をもとに分析を試みた。

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【学術論文分析】「コロナうつ」に立ち向かう~学術文献から見るうつ病治療のトレンドとビジネスチャンス~

新型コロナウイルスの勢いが衰えない。ニュース等で「コロナうつ」という言葉が頻繁に見られるようになっており、メンタルヘルスに関する問題の中でも特に「うつ病」への対策が重要な課題であると推測される。本稿では、過去からのうつ病の治療法を概観することで「コロナうつ」に対してどのように向き合うべきか、また最新の研究トレンドから考えられるビジネスチャンスについて、学術文献に着目して考察する。学術文献は治療法が実用化される前の臨床試験、研究等の情報を含んでおり、過去の研究と現在の治療法の比較、実用化前の最新の治療法や今後有効となる治療法等を把握するのに優れた情報源と考えられる。

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自転車の技術開発動向とホワイトスペースを読み解く

今回は環境に優しく健康にも良いことで再注目を浴びている「自転車」の技術について分析する。自転車と言えば人力で操縦する、原始的な構造を持った古典的な移動器具だと認識している方もいるかもしれないが、例えば素材の軽量化や変速ギアの構造によって力の伝達効率を高めたり、IoT技術との融合であったり、今後の技術開発の可能性は多岐にわたると言えよう。
また、筆者は自動運転車の技術動向について調査する機会が最近増えており、もしかするとこの自動運転技術の一部が自転車にも応用展開されるのでは、という事前仮説を持ったため、今回の分析テーマに選定した。

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食品の長期保存技術に取り組む企業と着目課題

「デイリーストックアクション (DSA)」とは、“日常的常温保存可能食品を一定量ストックしながら食べていこう”という家庭用備蓄推進活動であり、日常的な短時間調理に活用できつつ、災害用の備蓄食料も保持できるというコンセプトである。こうした活動は災害時だけでなく、食品ロスの削減にも有益である。
しかし、食品は何も手を加えなければ腐敗や品質劣化が進む。加えて健康志向の高まりによる保存料など添加物不使用の食品ニーズに応える必要もあり、食材の生産や加工、流通など各フェーズにおける技術開発が進んでいると考えられる。そこで、日本国公開特許公報を用いて、食品を長持ちさせる技術に取り組みや課題について明らかにする。

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特許技術視点から見る中国ビデオ・動画配信会社

最近、日本の若者ではショート動画アプリと言えば「TikTok」が良く利用されている。一方で同サービスは、昨年米国トランプ政権が米国におけるサービスの提供を禁止するというニュースで話題になった。中国本土だけではなく、米国、日本、インドおよび東南アジアにもビジネス展開している中国発の動画アプリが注目される中、急成長している中国ビデオ・動画市場において特許技術の視点から各社の注力技術領域を比較したうえ、一部企業の戦略方向性を探索したい次第である。本レポートでは、中国国内の公開技術特許情報からビデオ・動画の直近技術動向を分析した。

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日立製作所 特許から見た上場子会社のグループ再編

2019年4月、日立製作所が主要子会社の1つである日立化成の売却を検討していることが報道されて以降、複数の有力子会社の再編を進めている。日立化成は昭和電工に売却、日立ハイテクは日立製作所の完全子会社となった。日立金属は一次入札段階に進み米ファンドなど4社が応札し、日立建機は2割程度の持ち株を残し売却との方向性が示された。日立製作所の東原敏昭社長が「2021年度までに結論を出す」と語ったようにグループ再編の方向性が決定したと考えられる。
そこで今回は日立グループの再編の背景を技術の観点から考察するために日立製作所および有力上場子会社であった日立化成、日立ハイテク、日立金属、日立建機について解析を行った。

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【学術論文分析】学術文献から見るCOVID-19パンデミックに特有の 課題~メンタルヘルス対策の重要性~

未だ収束の見えないCOVID-19パンデミック特有の課題について考察を行うにあたり、本稿では学術文献に着目した。通常、学術文献の公開には執筆から数ヶ月~1年以上かかる。しかしCOVID-19については最新情報を迅速に得るため、公開までの期間が短縮傾向にあり、すでに解析に十分な量の学術文献が公開されている。また現在進行中の研究を俯瞰することは将来予測をする上でも価値があると思われる。そこで、これら学術文献を広く収集した上でVALUENEX Radar (DocRadar)にて俯瞰解析を行い、過去のパンデミックとCOVID-19によるパンデミックの違いの可視化を試みた。

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少子高齢化社会先進国日本 世界をリードする介護技術の新たな兆し

日本は世界に先陣を切って超少子高齢化社会を迎えるという現実に直面をしている。日本の健康寿命は緩やかに伸長している一方で、高齢者を支える成人人口の減少により、社会保障財源の確保の難しさや、医療・福祉関連従事者の人材不足など課題が山積している状況だ。そこで、少子高齢化社会先進国の日本における、介護・介助関連技術開発の全体動向を特許データから探り、特許として急激に注力されている技術、近年の新出技術を探索していきたい。

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日本における植物登録品種 (野菜) の特性俯瞰

2020/12/2に種苗法改正案が成立した。日本における新規登録品種の減少、日本品種の海外での無断利用ケースの増加問題があり、種苗育成者の権利保護ならびに品種開発活性化を目的に当改正が行われたと解釈される。日本では農産業人口は減少傾向にあるものの品種開発能力は高く、量ではなく質を維持出来る様に支援していく事は非常に重要である。
本レポートでは新規登録品種が減少傾向にある点について、特に昨今の健康ニーズと関連性の高い「野菜」にフォーカスして登録品種の特性を俯瞰解析し、今後の品種開発機会について検討する。

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特許の中の「美」 -「美味しい」の技術とプレイヤー

緊急事態宣言以降に急激に伸びた検索キーワードは「美味しいものが食べたい」だったそうだ。「長引く自粛でのストレス解消」などが理由として挙げられている。「美味しい」には、人を負の状態から救う力があるようだ。巣ごもり需要という名で食料品への支出が増え、その需要に応えるべく食品市場も活発である。この状況において、「美味しい」に関係する技術の自事業への適用については、一考する価値があるように思う。
そこで、日本国公開特許公報を用いて「美味しい」に関係する技術がどのような分野に潜み、どのようなプレイヤーが携わっているかについて明らかにする。

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素材技術分野でイノベーションを先導しているグラフェンと炭素複合材料企業

素材技術におけるイノベーションは、研究開発にも多くの投資金額を必要とする。しかし、一度開発した技術が社会に与える影響は永久に残り、大勢の人の人生を豊かにするに違いない。また、素材技術の分野は極めて広く、都市の発展に不可欠であるセメントや漆喰も入る一方で、グラフェンのように電気や熱的な応用が多いエキゾチック物質も入る。本レポートでは、素材技術の技術ランドスケープを理解した上でイノベーションの大半が起こっている主な領域と関連する主なプレーヤーを特定している。

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