自動運転車にとって、周囲の状況を把握する「目」は重要なパーツとなる。「目」の役割を果たす技術には、カメラ、超音波センサ、レーダー、LIDAR が挙げられる。このうち、LIDARは光検出により距離を測定する技術であり細かな物体の検出も可能だが、コストが高く、装置が大きいという欠点が指摘されていた。一方で、LIDARの欠点を克服し自動運転車に搭載する動きも見られる。必要性について議論の分かれるLIDARであるが、今後、自動運転車にとって不可欠なパーツとなるであろうか。また、日本企業はLIDARの開発にどのように関わっているであろうか。LIDARに関連する日本国公開特許公報を収集し、分析する。
Read More水素は燃焼することで水しか出ないクリーンなエネルギーであり、燃料電池による電力供給やモビリティへの応用などが進められている。また再生可能エネルギーや太陽熱を利用した水分解等による水素製造なども検討されており、エネルギー貯蔵手段としても注目されている。近年市販化された燃料電池自動車をはじめ、水素エネルギーの実用化が近づいてきている感がある。 一方で、水素は爆発限界が広く、物質に対する透過性、金属材料の脆化など、貯蔵が困難な物質である。そのため、とくにエネルギー貯蔵のような目的には水素を如何に安全、安定かつ大量に貯めるかが重要となる。そこで水素貯蔵に関する技術を、日本国公開特許公報を元に分析した。
Read More日本におけるエストニア共和国の知名度は必ずしも高くないかも知れない。人口わずか134万人の欧州の小国ではあるが、インターネット電話サービスのSkypeを生み出した。2007年に世界初のインターネットによる議会選挙の電子投票を行ったのもエストニアである。同年に、世界初の大規模なサイバー攻撃を受けたのもエストニアで、翌年にNATOサイバー防衛協力センターがエストニアの首都タリンに創設されている。 近年IT立国として成長著しいエストニアであるが、1991年の独立当時は国民の半数以下しか電話の利用できない情報弱国であった。この急激な成長を生み出したエストニアの技術を特許から分析を行った。
Read More12月9日、TDKが米インベンセンス社への買収提案を行ったとの報道がなされた。TDKは週が明けた12日に、現時点で決定した事実はないと発表した一方、センサ事業を戦略成長製品として位置づけ、その拡充のためにあらゆる選択肢を検討しているとし、買収提案について否定しなかった。 インベンセンス社はジャイロセンサや加速度センサなどの複数のセンサを統合したソリューションを提供しており、TDKが手がけていない製品分野の強化が見込まれるとの報道もある。本レポートでは、両社の特許情報を解析し、TDKがインベンセンス社を買収した際に実現する技術領域の補完関係と技術シナジーについて考察した結果を紹介する。
Read More日本のエレクトロニクス産業が世界市場で苦戦している理由の一つに新興国、それも中国企業の台頭があげられることが多い。日本の白物家電が世界シェア上位を得るのに20年を要したのに対して、中国企業の猛追速度は5年程度と極めて短い。Case Studyとして、Xiaomi(小米科技)を例に挙げたい。Xiaomiは、2010年に北京にて創業された総合電機メーカーで、若者向けのおしゃれな低価格のスマートフォンで市場シェアを伸ばし業績を伸ばした。現在は、他社も同じ手法にて低価格スマートフォンを手掛けているためシェアが低下している。このためXiaomiは総合家電メーカーへと事業を展開しはじめている。
Read More近年、医療分野において手術支援ロボット、ダビンチが注目を集めている。この装置において、術者は3Dカメラからの立体画像により、遠隔で手術を行うことができ、細かい動作も可能で患者負担の少ない手術を行うことなどのメリットが謳われている。 ダビンチを開発したインテュイティブサージカル社は、ナスダック上場の米国企業である。同社HPによるとダビンチのプロトタイプは、旧スタンフォードリサーチインスティテュートが米軍との契約下で作成、2000年にFDAに承認されたとされている。直近の医療機器分野の技術動向において把握すべき重要な技術動向と考えられる。そこで、ダビンチを開発したインテュイティブサージカル社と、国内企業の手術支援ロボット開発の競合関係を探るためそれらを対比する俯瞰図を作成し、分析を行った。
Read More現在、人工知能は第3次ブームを迎え、世界中で熾烈な研究開発競争が勃発している。技術的側面から見ると、過去2回、人工知能はブームと冬の時代を経験している。今回のブームでは、ICTの技術発展とDeep Learningといった機械学習アルゴリズムのブレークスルーも相まって、引き続き今後の成長が期待されている。このような背景のもと、人工知能技術に何かしらの形で参入または技術の活用を目指している企業も多いのではないだろうか。 本レポートでは、1. 人工知能技術における主な技術領域と動向、2. 主要プレイヤーの動向、3. 成長領域とそれをチャンスにできるかもしれない周辺企業を明らかにする。
Read More2016年7月、富士フイルムホールディングスが武田薬品工業の子会社である和光純薬工業の買収を提案した。和光純薬工業は非上場企業だが、2016年度の売上高は757億円の創薬研究用試薬では国内トップのシェアの企業である。 このニュースを受け、日立化成中心とした日立グループ、2016年に東芝メディカルを傘下にいれたキヤノンなど国内外の企業が買収に乗り出すというニュースが報じら、この買収劇は2016年11月に武田薬品工業が約2,000億円規模の買収額で合意、2016年度中には手続き完了を目指すという結末を迎えた。 今回は和光純薬工業の買収を行う富士フイルムホールディングスと、応札に参加した日立グループ、東芝メディカル・キヤノンについて俯瞰解析を用いて、各社の技術シナジーなどについて調査を行っていく。
Read MoreNovartisとGoogleは2014年に糖尿病患者向けのスマートコンタクトレンズを発表した。これは製薬業界とIT業界による共同開発という新たな動きであった。IT企業と製薬企業といった一見関連性のない企業でも共同開発を行っており、大変興味深い。共同開発を想定した場合、両社が保有している技術を持ち寄り、研究開発を行うと考えられる。したがって、両社の技術に一定の共通性が必要であると考えられるが、それぞれどのような技術を保有していたから、共同開発を行おうと考えたのか?また、両社の接点はスマートコンタクトに限定されたものなのだろうか? 両社が開発を行っている技術から、これらの可能性を検討した。
Read Moreパナソニックはトマトの収穫ロボットの開発、試験販売の計画を明らかにした。画像処理技術で熟したトマトを特定し、ロボットハンドによりトマトを収穫するという。農業の人手不足への対応や、効率化が課題となる中で、人手に頼る部分の多かった収穫は農業機械が広く導入されているが、機械化の難しかった作物の収穫で今後、収穫ロボットが活躍の場を増やすと予想される。また、収穫ロボットの技術開発では農業機械メーカー以外の企業の参入が予想され、技術開発動向が転換を迎える可能性も考えられる。収穫機に関する技術開発はどのような動向を示しているのであろうか。果物、野菜、根菜等の収穫機に関連する日本国公開特許公報を収集し、分析する。
Read More